米国企業の最高経営責任者(CEO)が2020年に受け取った報酬と、CEOの29平均的報酬9倍な従業員の給与の格差が拡大している。
米労働総同盟・産別会議(AFL―CIO)が14日に発表した年次報告書によると、平均米S&P500指数構成企業のCEOの20年の平均年収は、従業査平均的員のな従業員が受け取った給与の299倍だった。
CEOの報酬総額は平均で1550万ドル(約17億円)。米調過去10年の間に年間26万ドル以上増えた。CEOの29これに対し、報酬9倍製造職や非管理職従業員の20年の平均年収は4万3512ドル(約480万円)で、平均過去10年間の伸びは年間わずか957ドルだった。従業査
20年は新型コロナウイルスが流行する中で、員の平均報酬、米調給与比率とも増加した。CEOの29CEOの平均報酬総額は昨年70万ドル以上増え、報酬9倍CEOと従業員の給与比率は19年の264対1からさらに格差が大きくなった。平均
20年の報酬が最も多かったのはペイコムのチャド・リッチソンCEOで、給与と株式報酬で受け取った額は2億ドル以上。以下、ゼネラル・エレクトリック(GE)、リジェネロン・ファーマシューティカルズ、ヒルトン、Tモバイル、ナイキ、マイクロソフト、ネットフリックスのCEOが上位を占めている。
同年の給与水準の偏りが最も大きかったのはアプティブで、CEOと従業員の給与比率は5294対1だった。同社のケビン・クラークCEOが3100万ドル超の報酬を受け取ったのに対し、平均的な従業員の給与は5906ドルだった。
ほかにもギャップ、ペイコム、チポトレ、ヒルトン、ナイキ、コカ・コーラの各社が、この格差ランキングで上位に入っている。
アマゾンなどの小売業を含む消費財業界の企業は、CEOと従業員の給与比率が741対1と、最も格差が大きかった。